軽量鉄骨ってなに??

軽量鉄骨を採用しているのは大手ハウスメーカーが殆どですが、何故ハウスメーカーはこの工法なのか??

軽量鉄骨造の家ってどんな家なの??

軽量鉄骨に関してお話します。一般的に鉄骨造の家として、別けられるのが軽量と重量の違いで別けられます。
まずはその違いから簡単に解説していきます。一般住宅で言えば、構造の全体の2割程度(木造住宅が8割のシェア)が鉄骨造です。その中で言えば、軽量鉄骨の割合が多く占めているものの、少数派となります。軽量鉄骨の割合が多いのは、ハウスメーカーさん鉄骨の殆どがこの軽量鉄骨という為です。比較する為には、重量鉄骨や木造も検討していきましょう。この軽量鉄骨は少しその性質上取り扱いが大手ハウスメーカーに限られる為、それらを踏まえて理解していきましょう。

軽量鉄骨イメージ1

軽量鉄骨と重量鉄骨の違いはなに?

軽量鉄骨イメージ2

軽量鉄骨造と重量の違いはなんでしょうか。簡単に言えば、構造材としてつかっている鉄骨の厚みの違いです。6mm以下の鉄骨をつかって作る家が軽量鉄骨の家、それ以上の厚みをつかってつくるのが重量となります。

実はそれよりもわかり易く表現できるのが、大手ハウスメーカーが作るのは、軽量鉄骨の家がほとんど。工務店やビルダー、建築家がつくるのは、重量鉄骨の家が殆どです。

あまり知られていませんが、軽量鉄骨は、そもそも2階建てや3階建ての小規模建築の為に出来た構造で、戦後ハウスメーカーさんが新たな市場を生み出す為に出来た工法に近いです。ハウスメーカーさんの場合は特に、会社ごとに独自で構造体を開発している場合が多いのも特徴の一つです。

また併せてその性質上、独自の外壁材も開発している事が多いのも特徴です。

厳密に言えば、ハウスメーカー以外でも出来なくはないのですが、ノウハウや実績が鉄骨造の場合は必須項目になる為、ハウスメーカーさん以外で考える事はあまりオススメできません。

そもそもこのように、扱える会社さんが軽量鉄骨の場合はハウスメーカーさん、重量鉄骨の場合は工務店さん、建築家さんと違ってきてしまう為、価格などの判断は非常に難しい所だと思います。

しかし、大手ハウスメーカーさんの中には、その両方を取り扱う会社さんもおり、その会社さんをみると、やはり重量鉄骨の方が価格は上になっているようです。

その他、軽量鉄骨はリノベーションをする際、内装の補強などでは、かなり頻繁に見かけます。そういった意味で言えば、新築以外なら、ハウスメーカーじゃないと使えないという事でもないようです。

軽量鉄骨の歴史と意外と知らない事実!!

実は、一般的な住宅のおいて、鉄骨住宅というのは、世界的にみたらあまり一般的ではありません。地震国日本の独特な文化と言えなくもありません。

ハウスメーカーが出てくる戦後までは、一般住宅の二階建てで鉄骨を採用するには、価格の高さや、取り扱える建築会社も余りなく、採用自体もごくわずかでした。

しかし、高度経済成長のタイミングで出てきたのが、この軽量鉄骨の家、ハウスメーカーの家です。2階建て用に鉄骨の厚みを薄くして、工業化住宅を建てる!というのが当初ハウスメーカーさんが考えて、軽量鉄骨の家がつくられたと言われています。現在では、一般的ですが、当時は色々と話題になっていたようです。

特徴としては、鉄骨造が故のプラン自由度はやはり一番に上げられるところではないでしょうか。逆に、軽量鉄骨、重量鉄骨の家どちらともでいえますが、全般的に、家のゆがみ率から、保障の観点からも、張れる外壁の種類は限られます。軽量鉄骨の場合、張れる外壁がさらに限られている為、ハウスメーカーさんは、各社、独自の外壁を開発している事が多いのはご存知かもしれませんね。

理由としては、家の需要は、全体の二割程度。鉄骨ならではの家のゆがみや軋みなどを考えると、保障など一般的な外壁メーカーさんが手を出しにくいという事もあるようです。

耐震住宅としての軽量鉄骨とその他の注意点

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最後に注意点を少し。先ずは上記でもお伝えしましたが、鉄骨、軽量鉄骨の場合、貼れる外壁の制限は理解しておきましょう。

次に価格についてですが、軽量鉄骨の場合、ハウスメーカーさんがメインで取り扱う工法になる為。独自のものが多く、あまり詳しくはいえません。坪単価は大手ハウスメーカーさんの平均価格から考えれば70~80万前後といった感じになるかもしれません。

また気をつけたいのが断熱性です。鉄骨がゆえ外の熱を伝えやすいという性質があり、それを遮る為の対応は、木造以上に必要になると言われています。W断熱を採用したり、グラス以外の断熱材の採用も検討していきたい所です。

家の強さに対しては、当然木造よりも耐震は強いという考えがあると思います。しかし、木造の家と鉄骨の家を比べると圧倒的に鉄骨の家の方が、家が重くなります。その分、地震などでは揺れやすいと言われており、実際に地震が来た際、家の崩壊というよりも、その揺れやすさが故の、内部破損など、注意して考えておきたい所です。

また、その為の対策としてのコスト増にも気を配りたい所です。揺れを抑える為の制震装置の設置や、家が重たくなる為の地盤改良費用のUPなどは意外と意識されていないかもしれませんが、トータルコストで見ると数百万円と違ってくる事もありますので、注意が必要かもしれません。

次も鉄骨の構造を見て行きましょう⇒鉄骨 構造 重量鉄骨

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