2×4工法を知る

木造を学ぶ、1回目は2×4工法に関してチェック!!

2×4工法って?

2×4工法って??
意外と知らない方も多い木造建築に関しての知識です。一回目は木造の2×4工法に関して、この工法、実は今まであまり進化を必要としてこなかった工法になります。
2×4工法(ツーバイフォー)は現在、2×5(ツーバイファイブ)、2×6(ツーバイシックス)と壁の厚み変えたものも出てきていおります。
こちらは最近の省エネ性や耐震基準などをより上げる事が出来るように、壁の厚みを変えています。
木造建築の中でも、価格が比較的お値打ちに出来るといわれる工法、また家の性能としてばらつきが出にくい工法です。
その反面、デメリットなどもキチンと理解して、家を検討する時に選ぶ候補の一つにしましょう。

2×4工法1

2×4工法(ツーバイフォー工法)の歴史と普及した理由

2×4工法2

歴史としては、1974年ごろから日本でも普及し始めているようです。

以前、三●ホームさんのトップセースルの方と話をした事がありました。(2×4工法と言えば、三●ホームさんですよね。)

その時にこの工法に関しての説明を聞いたので、その話をさせて頂こうと思います。

2×4工法は、19世紀の初めごろ、アメリカの開拓と共に出来た工法と言われています。当時、木造建築の資材もままならない状況で、アメリカ大陸を開拓する為、如何に合理的で長持ちさせられる家が出来るかどうかを考えて出来たと言われています。何処にでもある木材(松や杉材)がつかえ、太い柱の必要は無く、建築技術もそこまで必要としない工法。また暑い地域から寒い地域までどんな環境でも対応できるように考える事の出来る工法と言われています。

今では、木造住宅の中でもで比較的お値打ちに建てられるという事も重なり、世界的に見ても最もポピュラーな木造建築方法の一つです。

日本でも阪神大震災以降、その強さと機能性が認められ一気に普及していきました。着工棟数が減少している昨今においても、少しづつその戸数を伸ばしてきている木造建築です。

木造2×4工法の建て方・手順

簡単に2×4工法の建て方の手順をお伝えします。

①.基礎着工→②.1階の床を張る→③.1階の壁をつくる→④.2階の床を張る→⑤.2階の壁を建てる→⑥.2階の天井をはる→⑦.屋根をつくる

この手順をみるとわかるように、2×4工法はよく『日本は10日に一度雨がふる気候で、木造構造と、その建築順序として気候と合っていない』と言われています。

この工法の最大の弱点とも言われています。

屋根を張るまでに雨が降ると木材が桶の役割をしてしまい、水が上手く抜けない事、材料がぬれやすいという事です。

木材の乾燥データなど科学的には、建築中の雨はあまり関係ないようですが、少し気になる所でもありますね。

もし木造建築で検討される場合は、屋根がかかるまでの工期や着工時期を少し気にしていきたい所です。また、意外と会社によっての工期の違いや、対応力の違いが出やすい工法でもありますので、ご注意下さい。

参考ブログ:2×4工法を営業風に

安くて強いけど制約も多いのが2×4工法

建築写真123

上記であげた以外にも実は弱点と言われているところがあります。木造の構造として、耐震性能、金額の安さ、費用対効果のよさが目立ちますが、万能ではありません。

写真の青枠で囲ったようなコーナーに窓を設ける事や、天井まで窓を付けれないという制約も多いのがこの2×4工法(正確言えば標準の状態では)。写真は木造軸組の写真です。

こういったプランニングの対応能力は一般的な木造軸組工法と比較する場合、どうしても落ちます。

理由は、歴史の所でお話したように、どちらかといえば、対応能力というよりも必要な耐久性などの性能を、安定して出す事とに重点を置いている工法になる為です。

価格はお値打ちですし、性能の安定感も良い2×4工法。こちらは、お客様の描くイメージと、2×4工法が出来る範囲のギャップを如何に予め埋めていけるかどうかがポイントです。希望のイメージで採用が可能かどうかの判断をしておきましょう。

2×4工法の実例:工務店ならここまで出来る

次は木造建築の軸組在来工法に関してみていきます⇒木造建築 軸組在来工法偏!!

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