地盤改良工事を知る！
地盤改良工事は家を計画する際、どんな建築会社で依頼しても土地の状態によって必ず入ってくる項目です。
この地盤改良工事を簡単に説明すると、土地がやわらかい場合、家の基礎の下に補強を入れる工事の事。この地盤改良工事に関しても現在、様々な工法が出てきており、価格に関しても様々。また依頼する建築会社によって、同じ工事内容でも価格が違うのはあまり知られていない項目です。
一般的な平均単価として60~80万円ぐらいが多いようです。
この補強工事、必要のない場合もありますが、愛知県では、約60%の確立で補強が必要になるとの事、価格も数十万単位で違ってくる為、まとめてみます。
地盤改良工事の種類を見てみましょう。
東日本の震災以降、耐震への意識が再度高まってきているように思います。その中でも、この地盤改良工事によって、耐震性の向上や、液状化への対応改善なども見直されて来ているようです。（液状化に関しては、各エリアでの、液状化予測マップなどが市役所のHPなどで公開されている場合がありますので、一度調べてみて頂ければと思います。）
耐震や液状化への対処の最もベースとなるのが、この地盤改良工事です。地盤改良工事の種類を少し上げると、土地の地質や軟弱地盤の深さによって異なってきます。
基礎の下の１ｍ前後の地質を固める表層改良工事（価格は最もお値打ち）、3~5mぐらいまでの土地改良を行う柱状改良工事、より深くまで土地の改良が必要な場合は、鋼管杭を埋め込む工事が、一番良くつかわれている地盤改良工事です。また最近では、砕石パイル工法やコロンブス工法、硬質ウレタン注入工法など様々な地盤改良工事も出てきました。
各工法を提供している会社さんに声をかけてもらえば、それぞれのデータも見せてもらえるらしく、価格や土地質などからも、自分たちにあった地盤改良工事を検討してみるのも良いと思います。注意が必要なのは、この地盤改良工事が良いな！と思っても、建築会社によっては、家の保障などがある為、受け付けてもらえないこともあります。事前に気になる場合はヒアリングが必要です。
同じ地盤改良工事でも会社によって価格が違う！！
ここら辺からまた家づくりの難しい所ですが、同じ地盤改良工事で同じ内容だとしても、お願いする会社によって価格が違ってきてしまいます。一番の要因として考えられるのが、地盤改良工事が正確に決まるタイミングだと言われています。
どういう事かというと、この地盤改良工事の費用が正確に決まるのは、通常、建築請負契約後に正式に調査して費用が決定していきます。つまり他社との比較検討がとても難しいという事です。
その為、費用に関しては、適正さがわからない状態でも、しょうがないものとして払わざるを得なく、会社によっては利益を出す為に必要以上に高い地盤改良工事もあるようです。
また、地盤調査の費用だけでも数万円かかる為、なかなか何社も依頼できない問題もあるようです。
【対処方法】
この地盤改良工事費用の為の調査や仕様決定を、工事請負契約前にする事は通常難しいです。しかし、ある程度の工事内容は聞いておく事は出来ます。今までの地盤改良の事例から、見積りを個人情報を伏せた状態で見せてもらうという方法をとって頂くと比較検討も出来、解決できます。
もちろん深さや仕様にもよりますが、表層改良（基礎下１ｍぐらいまでの補強）、柱状改良（３～５ｍぐらいの補強）、鋼管杭（それ以上）の３つのタイプが主流です。価格も柱状改良で60~80ぐらいが一般的ですので、基準にしてもらえればと思います。
地盤調査の方法は？
最後に少しだけ調査方法に関してお伝え致します。現在最も主流の地盤調査方法はスウェーデンサウンディング方式という調査方法です。
調査費用の安さと比較的安定したデータが取れるという事で、多くの会社で採用されています。実際の統計はわかりませんが、経験からすると9割近くはこの方法なのではないでしょうか。
しかし、このスウェーデンサウンディング方式、実際の調査は、広い土地に対して数箇所のポイント調査となる為、実際の土地データと比べて本当に正確かどうかという疑問の声もしばしば。
それが良い悪いという事ではなく、もし厳密な土地のデータを取りたい場合などは、この方法では限界がある事を認識頂ければと思います。液状化やその他、地質が気になる場合は、多少費用がかかりますが、ボーリング標準貫入試験や、反響調査などでしっかりとデータをとっても良いかもしれません。
地盤改良の費用をチェックしてもらいたい方
