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元々大手ハウスメーカーのトップセーラーだった伊藤社長。断熱の新しい考え方である外からの熱を跳ね返す遮熱材にいち早く着目。家全体を自社オリジナルの反射外断熱材で囲い、躯体の中にも断熱材を施工する工法を自社で開発。充填断熱(内断熱)、外断熱の次の断熱方法である遮熱という考えは、最近よく耳にするようになって来ました。今回はそんな遮熱に関して少し掘り下げて聞いて行きたいと思います。Interviewer:牧原
牧原:お願いします。色々と話を聞いて行きたい所ですが、先ずは会社名、ウォームス・バイ・デザインという名前と今回の遮熱は関係あるのでしょうか。
伊藤:そうですね。僕は元々大手ハウスメーカーの営業マンだったんだけど、その会社は特に断熱性に拘っていた会社だったんです。
伊藤:その関係もあって暖かい家(=冬暖かく、夏は涼しい)の重要性は感じてました。生活がそれだけで変わるし、冷暖房の効率も変わる。間取りも空間を広くとっても心配ないとか色々。だからとにかく暖かくて涼しい家をつくりたいという考えが一番にあります。それと、後は何と言っても家は、性能がよければ良いわけではない。やっぱり素敵な家に住んでいるという感覚も大切だと思ってます。何となく工務店って少し野暮ったいイメージなんかもあると思ったので、社名でデザインも売りにしている事をどうしても伝えたくてこの社名にしました。
牧原:簡単に遮熱をお教え頂けますか。
伊藤:そうですね。簡単に説明するなら今までの断熱は熱の伝わり(熱伝導)をいかに減らすかという考えでした。充填断熱にせよ、外断熱にせよ。遮熱は熱をはじき返すという感覚になりますので発想の根本が違います。熱移動の75%は輻射熱(熱反射)、つまり、熱反射による熱移動を抑えてあげれば室内に温熱・冷熱問わず、熱の侵入を減らすことができます。難しい?(笑)
世の中に遮熱シートなるものは多数ありますが、断熱性能をそれ(遮熱シート)だけで謳うにはその他構造に関する部分も含めて仕組みが必要となります。
伊藤:要は、貼るだけではダメ!アルミシートだけでもダメ!といったところです。
牧原:ちなみにやはり遮熱シートをはる事で断熱性能はあがるのでしょうか。
伊藤:全然違います。宇宙開発等では、この遮熱という考えは昔から当たり前にあって、実際に色々な所で採用されています。そう言った事実もあるし、最近色々な会社でもこの遮熱材が採用されてきています。そこら辺は効果が違うという事なのではないでしょうか。そもそも熱移動ということでは一括りに表されていますが、断熱と遮熱の考え方は全く別物なんです。
牧原:実際には遮熱シートを家の外側(外壁の内側)に貼るわけですが、なにかその遮熱自体に違いというのはあるのでしょうか。
伊藤:断熱材といってもグラスウール、ウレタン吹き付け、アイシネン、セルロースなど色々と種類があるように遮熱もそれぞれに種類があります。
牧原:新しい断熱方法と重なって、お客様にとっては判断が難しそうですね…。
伊藤:そうかも知れないね。弊社もそうだけど、遮熱シートだけで家を断熱するというのはありえなくて、断熱材も、もちろん入れていきます。断熱材の性能の違いもあるし、遮熱シートとの相性なんかもそれぞれ違うので、はっきりと比較できない難しさはあります。
牧原:そうすると、どうやって判断していくのがいいのでしょうか。
伊藤:大手さんのように何億円と使って実験できればいいんですが、さすがにそこまで出来ないので、会社を設立した頃はオーナーさんにデータ取りをお願いしたりして検証していました(笑。
本当は実際に住んでいるオーナーさんの話を聞いて頂いたりしてもらうのが一番だと思います。厳密な比較は出来ないかも知れないけど、やはりその家を建ててからの生活が良くなるから家を買うので、実際に暖かいとか涼しいという声を聞いて頂くのが一番かと思います。
牧原:遮熱を売っている大手メーカーはまだ無いようですし、確かに実際にあったかいという言葉が聞ける事は、とても大切ですね。あと、デザインに関してですが、御社ではどのような所を特に意識されているのでしょうか。
伊藤:そうですね。まずは基本的なところからだけど、地元のビルダーって大手メーカーと比べてお客様へのプレゼンが圧倒的に弱いんです。だから先ずはデザイン云々よりお客様にキチンと伝える事。もちろん、ウォームス・バイ・デザインという会社がカッコ悪い提案してたら本末転倒なので、お客様のご要望に併せて提案しているかな。僕個人的には、車が好きなんですね。車好きな人って、家の中にいても自分の車を眺めてたいという要望を持っている方も多いと思います。だから気持ちよく車を眺める事が出来るデザインなんかは、特に拘っているところ。広がりと繋がりっていうのかな…。あとは家の暖かさってデザインでもかなり違うと思うんです。
牧原:青とかシルバー系は少し冷たい感じだったり、逆にオレンジや赤、木の色なんかは暖かい感じがするような話ですか。
伊藤:もちろん、そういった意味合いもあるけど、家族の気配を感じるというか…、その家に住んでいる人たちの空気感というか…。家と家族の一体感がある感じ!
牧原:確かに工務店さんの中では間取り図が一枚だけの提案だったりする所も中にはあって、本当はかっこいい家なのに伝わっていないという事もありますもんね。
伊藤:当たり前に出来る事は、出して当たり前、話し合いの土俵にも上がれない事もあると思います。そういった意味でいけば、プレゼンの仕方や話方(伝え方)なんかも地元のビルダーさんは下手だっりします。そこら辺は元々営業をやっていた僕にとってみると一番感じているところです。
今回のポイントは先ず、遮熱という考えを知って頂く事です。採用するしないよりも、断熱材でも新しい工法は出てきており、この遮熱に関しても、すこしづつ広がってきているように感じています。
ポイントの二つ目は、違うインタビュー記事でも出てきましたが、工務店さんの中には、今までの工務店さんのイメージである『野暮ったい』という所を変えたいと思っている会社も多いという所。
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