坪単価はこうやって考える

坪単価の考え方って皆様ご存知でしょうか。坪単価はあくまで目安にしかならないという事を解説していきます!

坪単価はこうやって考える!

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坪単価に対するしっかりとした知識を持てば、後から『こんなはずじゃなかった!』を泣く事ができます。

●同じ坪数、同じ建築会社でも坪単価の高い家と安い家があるのは何故?

●坪単価で安くうたう会社さんに依頼する時の注意点ってあるの?

●坪単価をうたう会社さんに依頼する時、図面では判断出来ない、実際の仕上がり具合をチェックする為にはどうすればいい?

すべてお金に絡んでくる内容です。一般的な住宅資金に関する知識を見に付けていただければと思います。

坪単価の定義は会社によって違う!!

一般的に坪単価と言っても工事の範囲や坪数として計算する面積の違いまで各社独自の提示となっているのはご存知かと思います。

●延床面積による坪単価

一般的に延床面積での計算で坪単価を出す事です。申請面積と同じ計算方法で、ロフトやバルコニー部分、下屋部分を坪数の面積計算として含まない計算方法です。延床面積の計算よりも坪数が少なくなる為、坪単価は少し高くなり勝ちな計算方法です。

●施工床面積による坪単価

上の延べ床面積では含まなかった、部分の面積を入れて計算する方法で、バルコニーや玄関ポーチ部分、中には吹き抜け面積も入れる会社もあります。坪単価を広告などで表現する場合、この計算方法が『一番安く見える』表現方法になっています。

●当然

延床面積で計算する坪単価よりも施工床面積で計算する坪単価の方が同じ家でも安く見えます。計算の仕方によっては5~10万円、坪単価が変わる事もある為大前提として、延床計算なのか施工床計算なのかは把握しておきたい所です。*詳しく広告などをみれば、小さく書いてある場合が殆どです。

家の形でも坪単価は変わる。総二階の家が何故安いのか?

総二階とそうでない場合坪単価の違い1

右の図は、家を横から見た図になります。この図を見て頂くと解りますが、横から家を見ると、同じ40坪の家でも形が違うのがお解りいただけると思います。

この図をみるとわかりますが、左の絵の総二階の家に比べて右の総二階ではない家の方が基礎の量が1.5倍多い。総二階の家に比べて総二階ではない家の方が屋根の量が1.5倍多い。基礎の量や屋根の量が右側の方が多く、当然、同じ40坪の家だとしても、家の坪単価は右の家の方が高くなります。左のような総二階の家は価格を安く提示しやすい事を知っておいてもらえればと思います。

家の坪単価は変わる。正方形の家が何故安いのか

総二階とそうでない場合の坪単価2同じように今度は家を上から見た図です。この図てみると、正方形の家は外壁の数が8。

長方形の家の外壁は10となっています。同じ坪数で同じ総二階の家でも外壁の量が1.25倍多い。正方形の家と長方形の家では、坪単価が違うのがお解り頂けるのではないでしょうか。以上横から家を見た場合と上から家を見た場合を考えれば、『総二階で正方形に近い家は割安に見える』という事です。今回の表現はわかりやすくする為、かなり単純な表現方法を用いていますが、実際の家に関しては、もう少し凹凸が出てくることが普通です。あくまで考えの基本として覚えておきましょう。

住宅資金の仕様の違いを理解する

坪単価の比較写真1

2つの玄関を見比べて見ると右の写真の方が左の写真に比べて、施工の手間がかかっています。また建材などのも良いものをつかっています。

これらの仕様の違いは細かく見ていかなければいけません。色々な建築写真を見たり、家の価格や施工手間に関する記事内容をインターネットや本で調べたりして、この割高と割安な家の判断を見ればすぐにわかるようになるぐらい知識をつけましょう。

坪単価はあくまで目安でしかない

以上の事を踏まえて考える時、単純に坪単価での判断が、如何に不確定要素が多いかをご理解していただけるのではないでしょうか。

よくCMや広告で坪単価表示をしている会社さんがあります。しかし、住宅資金の解説1でもお伝えしているように、見かけと実際の家の総額は違います。坪単価に関しては、あくまで目安にしかならない事がわかるのではないでしょうか。

その他にも構造体による違いから、各種設備による違い、色々な違いがある為、坪単価で比較する為には、必ず家のトータル費用や仕様を見る必要があると思います。是非理解しておいてもらいたい所です。

坪単価の実例を見る(坪単価43万円)

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