提案された間取りのチェック方法
提案された間取りを見てもピンとこない方も多いかもしれません。特に初めて間取り提案を受ける方は、そのように感じる方も多いかもしれません。
また、出された提案間取りは、要望どおりになっているだけの間取り、もう少しプロとしての提案が欲しい時もあるかもしれません。
ここでは出された提案の間取りのチェック方法を簡単にお伝え致します。

①提案された間取りの生活導線をチェック

●まずは生活導線のチェック!!キッチンのレイアウトでもお伝えしていますが、間取りは、一筆書きの間取りが良いといわれます。動線として回廊できる間取りかどうかという事。キッチン周りからお風呂、洗面への水周りへの行き来を考えてみましょう。
●新しい家は生活の質を変えてくれますが、家が新しくなっても間取りが変わっても、変わらない事があります。それが生活の時間。お子様が学校や幼稚園、保育園から帰ってくる時間や、就寝時間や起床時間、出勤時間や家事をする時間、これらは基本的には新しい家でも変えられない部分。これらの時間を意識して提案された間取りの生活導線が生活時間と合致しているかをチェックしていきましょう。
●意外と意識できないのが外からの視線。家の中から見え方も大切ですが、外からの視線がどうやって見えるか。こちらも窓配置や間取りのレイアウトに関わってきますので、チェックが必要です。
②提案された間取りの収納量は足りている?

僕らRebroでは、各会社の提案をみる立場にあります。その際、必ずチェックするポイントがこの収納に関して。特にみるのが、1階の収納量と配置の提案。1階は人が集まってくるLDKを設けたり、玄関があったりとキレイにしておきたい場所や必要なものの数が多くなりがちな場所になります。その際、収納が足りていないと、すぐに散らかってしまったり、わざわざ2階に行かなければ行けないなど、急な来客にあわててしまうなど、困る事になる場合も多くあります。収納はあればいいという訳でもなく、その方の生活スタイルや収納のトレンドのアドバイスをしながら必要な収納量は必ず見ます。
特にローコスト系メーカーやハウスメーカーで家をつくる場合は、費用の面で最初の間取り提案は収納が足りていない場合も多いので注意してみておきたい所です。
③間取りの最後にちょっとした提案スペースのチェック!!

最後に少し遊べる部分をみます。家づくりは話が進めば進むほど、より細かい部分やよりインテリアのテイストの話になってきます。その時、壁を利用してつくるニッチスペースや、棚をつくる事ができるスペースがあるかどうか。これらは、予め、スペースとして考えておかないと、後々少し間取りで無理をする事になってしまいます。その為、そういった契約後のインテリア提案なども少し先回りで意識しつつ間取りチェックをしておきたい所です。
写真を飾れるスペース、オブジェを置けるスペース、硝子をはめ込められる壁、くりぬく事の出来るスペース、その他インテリアや照明で遊べるスペースも意識してもらえばと思います。提案する側ではなく、提案される側が間取りの要望を出せるようにしていきたいところです。
収納のコツは別ページでお伝えしています。⇒収納のコツ